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狩野川中流の水質「最高」に 改善受けて見直し

伊豆市伊豆の国市を流れる「狩野川中流」の水質改善が進んでいることを受け、県は環境基準の類型を現在の「水質A」から最高ランクの「水質AA」に見直すことを決めた。基準がより厳しくなる「AA」を今後も維持するため、流域住民に生活排水対策などの協力を呼び掛けている。期日は4月1日から。

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 環境水準の類型は水質改善の「目標」として主要42河川に対し定めている。類型は「AA」から「E」までの6段階。定期的に実施している水質検査の結果や地元行政からの意見などを参考に環境審議会に諮問し、答申を受けて県が見直しを決める。

 狩野川中流は瑞祥橋(伊豆市)から神島橋(伊豆の国市)までが範囲。狩野川上流は「AA」、狩野川下流は「A」となっている。「A」は、水質汚濁を示す代表的指標で水中の微生物が水の汚れを分解するのに必要な酵素量を表す「BOD」(生物化学的酸素要求量)が1リットル当たり2ミリグラム以下。「AA」は同1ミリグラム以下。県はすぐにできる生活排水対策として「調理で出る野菜くずは流さず三角コーナーなどへ捨てる」「食器の汚れは洗う前に拭き取る」「使用済み食用油は紙や布に染み込ませ、ごみとして捨てる」などを挙げる。

 恒久的対策としては、下水道が整備されている区域の住民には下水道への接続を提唱する。トイレ排水のみを処理する単独処理浄化槽の使用者に対しては、生活雑排水も併せて処理する合併処理浄化槽への転換を依頼。県は「未来の子どものためにきれいな川を守ってほしい」と呼び掛けている。

 【写説】水質改善が進み環境基準類型が「AA」になる狩野川中流伊豆の国市の神島橋から撮影)